ヤサグレ坊主と鬼のバトル!2022年2号掲載の読み切り!「地獄のカンダタ」
寺の住職だけども、姿はチンピラ!
カンタが払うのは、罪悪感の鬼です。
鬼の被害に困っている人を滅茶苦茶な方法でお祓いするのが、お仕事。
ある日のこと、カンタの前に新太朗と名乗る少年が現れました。
新太朗は母親に憑いた「鬼」を払ってほしいと、カンタに頼みますが…。
青い文字はBBAの感想になります。
普通の人には見えない罪悪感の鬼が見える新太朗。
何があるのではと、カンタ新太朗の頼みを聞き入れました。
新太朗のアパートへ!
新太朗の家に到着すると、2人は恐ろしい罪悪感の鬼と遭遇します。
アパートの玄関を開けたら怖すぎる鬼が出るシーンは、怖いというよりもシュールw
玄関に怖い鬼が出たとあっては、普通にテンパります。玄関にいる鬼を退治するために、カンタは御札を持って立ち向かいました!ところが御札と思っていたら、正体はレシート。
御札とレシートって、間違えるほど似ているのでしょうか?
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レシートと御札を間違えたのを気にすること無く、カンタと新太朗はアパートの部屋へ。すると部屋には数多の鬼が集合していました。
新太朗の母親が、あまりにも大きすぎる罪悪感を抱えていたらからです。
母親が持つ罪悪感とは?
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父親が亡くなって以降、女の手一つで新太朗を育ててきました。シングルマザーというだけで、近所から冷たい目で見られます。
時には「いかがわしい商売」をしているのではと、噂が立てられるほど。
シングルマザーという理由だけで、新太朗はイジメにも遭っていました。新太朗本人は「何でも無い」と口にいうものの、イジメは明らかです。
自分のせいで愛する息子が酷い目に遭っている。
母親が持っていた、後悔です。
すごく難しい話をジャンプで盛り込む勇気が凄い。世の中で頑張ってるシングルマザーは、共感する部分はあるのでしょうか?あんまり自分を追い詰めないでほしいと感じております。
息子の思いは?
母親の後悔の思いを聞いた、新太朗。彼が望んでいたのは、母親の存在そのものです。
新太朗の強い思いは、母親を鬼から救い出すきっかけになりました。
この世にこんないい子がいるとは…。ただ母親が息子の気持ちを少しでも理解していたらと思うと、何とも言えません。思っていることは、きっちりと伝えたいものですね。
カンタの後悔
カンタはとてつもない後悔を抱えていました。育ての親である前住職に対し、酷すぎる発言をしてしまったのです。
本当は尊敬をして、育ててくれたことに感謝の気持ちを持っています。でも素直になれず、反発するばかり。
「ごめんなさい」という言葉が言えず、育ての親は病気で亡くなってしまいました。
悔やんでも悔やみきれない後悔を抱えているカンタ。彼には巨大な鬼が憑いています。
巨大な鬼をたぶらかし、新太朗の母親に取り憑いた鬼を払うのでした。
胸に秘めている思いを相手に伝える。本当に難しいことです。相手に伝える言葉は「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」。
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございました。